【Minimal9周年記念対談】代表・山下×パティシエ・山田「“皿盛り”にしかできない世界観がある」

2023.12.18 #from Staff

Minimalは12月1日で、創業9周年を迎えることができました。
いつも応援してくださっている皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

代表・山下が、社内各部署のメンバーと2023年を振り返る特別対談をお届けします。
※前回はこちら

第3回は、パティシエの山田と、Minimalが手がけた新店舗「Patisserie Minimal 祖師ヶ谷大蔵」のアシェット・デセール(皿盛りデザート)メニュー開発について語り合います。

Minimal初のチョコレート・フルコース!

山下
パティシエとして今年の出来事を振り返るとき、祖師ヶ谷大蔵でアシェット・デセールを始めたことが大きかったと思うのですが、じつはその前に催したMinimal Collective特典「コースで楽しむチョコレートデセール」が思い出深かったですよね。

※当日のレポートはこちら

山田
そうですね。

Minimal Collectiveというメンバーシッププログラムの最上級レベル(Impact 6)のお客様限定で、6品のコースメニュー(チョコレートデセール)を振る舞うイベントを6月に行いました。

そこでMinimal初となる「コース料理」の開発に取り組みました。

山下
最初、僕が2品くらい試食しましたね。

山田
そうでしたね。まずメインとなるメニューを確かめてもらって、そこからイメージを膨らませて構想していきました。

山下
レストランパティシエ出身の山田さんが持っている経験値と、僕がお客としてレストランに行ったときに感じたことを合わせて、コースの流れを話し合いましたね。

冷たいものから温かいものへ、軽いものから重いものへ、ここで満足感のあるものを食べていただこうとか、ここでは甘さではなく塩気のあるものを置こうとか、具体化していきましたね。

今までにない新しい体験をお届けできたと思ってます!

山下
じつは自分の中ではこれが今年一番の進化だったかもしれないと思っているんです。

お客様の目の前でつくりながら、情報をお話ししてMinimalのこだわりもお伝えしながら、お客様の感想も伺えて、という“総合体験”をご提供できたんですよね。

山田
席のほうから小さな声で「美味しい!」と仰っている声が聞こえてきたりして、「心の中でガッツポーズ」という感じでした(笑)。

山下
お客様の反応はめちゃくちゃよかったですよね。

これは今までのMinimalにはない、本当に新しい体験をお届けできたんじゃないかと思ってます。皆さん満足されて帰っていただけたかなと。

ここ近年でもめちゃくちゃいい会を催せたと思いましたよ。

山田
私たちも楽しかったですよね。

制約条件がクリエイティブのジャンプを生む

山下
あの経験で「皿盛り」にしかできない世界観があることに改めて気づいたんですね。

冷たいアイスは溶けていくし、温かいスフレはしぼんでいくので、その瞬間に食べていただく“ライブ感”なんだなと。


あと、うちのチョコレートの特徴もきちんと活かすことができたのが山田さんの力量ですね。レストランで仕事してたときとはやっぱり違いましたか?

山田
Minimalは全部“チョコレート縛り”というのが、まず大きな違いですよね。

それで飽きずに、重たくもなく、最後まで心地よく全品食べていただく難しさがありました。

「Minimalのチョコレート」だからできるメニューを作りたいと思っていましたし、でもストイックなりすぎず遊びもありつつ、変化をつけてコースとしてきれいに流れつつ、みたいな条件を自分の中で設定していました。

あと、いらっしゃるお客様が最上級レベル(Impact 6)なので、ただのチョコレートのフレーバー違いみたいな料理ではきっと感動してくださらないだろうし、「感謝を伝える場」としてお客様の期待以上になるようにとすごく考えました。

山下
なるほど。制約条件がしっかりあることはクリエイティブのジャンプになりますね。

今、山田さんが言った条件もそうだし、サーブするのが普段はデスクワークをしている人だったりする制約もあるし、特設会場の制約もあるし。

山田
私がすごくよかったなと思っているのは、Minimalのビジネスチームなど全部署を跨いで、普段はお客様の前に立つ機会が少ない人も一緒になって、お客様のために催せたことなんですね。

山下
うん。本当にいい経験になったね。3日間やってみて、毎日ビールが美味しかったです(笑)。僕にとっては早くも1年のクライマックスだった気がしますよ。

祖師ヶ谷大蔵はやっぱりいい街なんですよね

山下
そんな経験を経て、9月に「Patisserie Minimal 祖師ヶ谷大蔵」オープンになりますね。今は3ヶ月経ちますが、どうですか?

山田
ありがたいことに、イートイン(カウンター席)のアシェット・デセールは多くのご予約をいただいています。

季節限定のパフェが「苺」に変わってからお客様が一段と増えた印象です。

リピーターのお客様も多くいらしていただいて、メニューが変わるたびに「次は何ですか?」と聞いて来てくださるお客様もいます。



山下
嬉しいね!

山田
お一人で来てくださる「スイーツ男子」もたくさんいらっしゃいます。

山下
素晴らしいですね。山田さんはアシェット・デセールをやってて楽しいですか?

山田
楽しいです。目の前でお客様の反応を見られたり、お話ししながらお出しできるのはやっぱり一番ですね。

山下
祖師ヶ谷大蔵はやっぱりいい街なんですよね。いろいろなパターンのお客様がいて、好奇心も旺盛で。

アシェット・デセールの職人!

山下
Minimalを9年間やってきて、山田さんは8年くらいうちのチョコレートに触ってきて、今年ようやく形になってきた感じがありますよね。

山田
はい。Minimalに来たばかりのころ、まだカカオ豆の扱いに慣れていなくて、それまでの自分の中のベストレシピでガトーショコラを焼いたことがあるのですが、全然美味しくならなくて(苦笑)。

そこから「Minimalのチョコレート」の使い方を学んで試行錯誤してきました。

山下
山田さんは「このチョコレートはこういう味がするから、こういうふうに合わせるといい」みたいな合わせ方や、パフェの各パーツの温度帯の細かな管理など、本当にていねいなんですよね。

やっぱり山田さんは「アシェット・デセールの職人」なんだなと改めて感じましたね!



代表・山下とパティシエ・山田の対談は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。


Shop Info
〒157-0073 東京都世田谷区砧8丁目8-24
小田急線 祖師ヶ谷大蔵駅:南口徒歩3分

OPEN:10:00〜18:00
定休日:不定休(営業日の詳細はこちら)

https://mini-mal.tokyo/pages/shop_sohigaya
※アシェット・デセールは金・土・日限定
※アシェット・デセールは店内カウンター(4席)のみでのご提供

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引き算の哲学から生まれた、
新しいチョコレートのおいしさ

余分なものを引き算し、
カカオそれぞれの風味を引き立てる。
素材と真摯に向き合うことで生まれた
新しいチョコレートの体験を。

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